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栄養

人工甘味料について

2024.11.21

こんにちは、【奈良 パーソナルジムビレッジアップ】の村上です。今回は、ダイエットをするお客様の中でも特に質問の多い、人工甘味料について書きます。

 ダイエットで脂肪を落とすには、糖質を抑えることが重要です。糖質は脳や筋肉のエネルギー源となり、安価で美味しいものですが、現代の食生活では必要以上に摂取されがちです。特に、たんぱく質や脂質を含む食材が高騰しているため、日々の食事として安価な炭水化物を選びがちです。

“甘い物が好きだけど、ダイエット中は控えなくてはいけない。”炭水化物を控えるとストレスになる”という方には、人工甘味料を選択するということも考えられます。

人工甘味料については、ダイエット中にどうしても甘いものが欲しい時には、炭水化物の甘い食べ物よりマシですが、長期間の過剰な摂取は個人的には推奨しません。

ダイエットと人工甘味料についてよくある質問

人工甘味料って糖質の様に、食べたら血糖値は上がるの?

▶一般的に、人工甘味料(例えば、アスパルテームやスクラロース)は血糖値に影響を与えないとされています。これらの甘味料は、自然な糖分とは異なり、体内で直接エネルギーに変わることがありません。そのため、糖尿病患者や血糖値を管理している人にとっても安全とされています。

人工甘味料は長期で摂取しても大丈夫なの?

▶人工甘味料については、長期間にわたって摂取しても安全とされていますが、個人差があります。一般的に、FDA(アメリカ食品医薬品局)やEFSA(欧州食品安全機関)などの機関は、人工甘味料の安全性を確認しています。

ただし、一部の人々は人工甘味料に対して敏感で、消化不良やその他の健康問題を引き起こすことがあります。また、過剰に摂取することは避けるべきだと私は考えています。

人工甘味料と天然甘味料について教えて

▶甘味料には大きく分けて2つの種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。なお、人工甘味料と合成甘味料はほとんど同義として見られることも多いです。

天然甘味料

特徴

  • 由来:自然界に存在する植物や果物から抽出される。
  • :蜂蜜、メープルシロップ、ステビア、アガベシロップ。
  • 利点:自然由来であるため、化学処理が少ない。多くの人が「自然」という点で好む。
  • 注意点:カロリーがあるものが多く、摂り過ぎると血糖値の上昇につながる

人工甘味料

特徴

  • 由来:化学合成によって作られる。
  • :アスパルテーム、スクラロース、サッカリン。
  • 利点カロリーが非常に低いか無い。砂糖よりもはるかに強い甘味を持つ
  • 注意点:一部の人に消化不良や健康問題を引き起こす場合がある。

合成甘味料

特徴

  • 由来:化学合成で生成されるが、元々自然界に存在する成分を基にしていることが多い。
  • :エリスリトール、キシリトール、ソルビトール。
  • 利点:低カロリーまたは無カロリーであり、血糖値にあまり影響を与えない。虫歯の原因になりにくい。
  • 注意点:過剰に摂取すると一部の人に消化不良を起こすことがある。

まとめ表

種類特徴代表的なものメリットデメリット
天然甘味料自然界に存在する甘味料砂糖、蜂蜜、メープルシロップ、ステビア自然な甘み、風味豊か糖質が多いものあり、血糖値上昇の懸念
人工甘味料天然の甘味成分を化学的に抽出したものまたは人工的に合成されたものアスパルテーム、スクラロースなどカロリーが低いまたはゼロ、ダイエット食品に最適後味が気になる、安全性への疑問
合成甘味料人工甘味料と同義ソルビトールなどカロリーが低いまたはゼロ、ダイエット食品に最適後味が気になる、安全性への疑問

どの甘味料を選ぶべきか

どの甘味料を選ぶかは、個人の健康状態や目的によって異なります。

  • カロリーを気にしている方: 人工甘味料や糖アルコールがおすすめです。
  • 自然な甘みが欲しい方: 天然甘味料がおすすめです。
  • 血糖値を気にしている方: 糖質が少ない天然甘味料や人工甘味料がおすすめです。

注意すべき点

  • 人工甘味料の中には、大量摂取すると健康に悪影響を及ぼす可能性があるものもあります。
  • 甘味料はあくまでも調味料です。過剰摂取は避け、バランスの取れた食事を心がけましょう。

代表的な人工甘味料

サッカリン

▶サッカリンは、19世紀後半に砂糖からアルコールを生成する過程で偶然に発見したものです。この発見は、後に砂糖の代替品としての甘味料としての利用が進みました。砂糖よりも約300倍から500倍の甘さがありますが、カロリーはほとんどゼロです。

アスパルテーム

▶アスパルテームは、1965年、アメリカの製薬会社サール社(現在のファイザー)の研究者が、胃潰瘍の薬を開発するための研究中に、ある物質が非常に強い甘味を持つことを偶然発見しました。その物質こそが、アスパラギン酸とフェニルアラニンという2種類のアミノ酸が結合したアスパルテームです。砂糖の約200倍の甘味を持つアスパルテームは、カロリーが非常に低いことから、ダイエット食品や清涼飲料水など、様々な食品に広く利用されるようになりました。

アセスルファムカリウム

▶1967年にドイツの製薬会社で発見されました。砂糖の約200倍の甘味料を持ちます。スッキリとした甘味で、後味が残りにくい点や、アスパルテームと比較して、アセスルファムカリウムは熱や酸に強く、食品への応用範囲が広い点が特徴です。

スクラロース

▶1976年、イギリスでショ糖(砂糖)の化学構造を研究していた研究者たちが、ある実験中にスクラロースを発見しました。砂糖の600倍もの甘味を持ちます。スクラロースの発見後、研究者たちはスクラロースの安全性や安定性について徹底的に調査を行いました。その結果、スクラロースは熱や酸に強く、人体にほとんど吸収されずにそのまま排出されることがわかりました。これらの研究結果に基づき、スクラロースは食品添加物として認可され、世界中で広く利用されるようになったのです。

ネオテーム

▶ネオテームは、アスパルテームをベースに開発された高甘味度甘味料です。アスパルテームの優れた甘味を活かしつつ、より安定性と耐熱性を高めたのが特徴です。砂糖の約8,000倍の甘味を持ち、アスパルテームの約40倍の甘味があります。偶然の発見というよりは、長年の研究開発の積み重ねによる成果と言えるでしょう。

まとめ

人工甘味料は、糖質制限のダイエット期間に食事管理として有用なツールと言えます。しかし安全性や長期的な健康への影響はまだ不明な部分もあると思います。人工甘味料を”万能”として考えるのではなくメリットとデメリットを理解し、ご自身に合った甘味料を選ぶことが大切です。長期的な健康維持のためには、バランスの取れた食事と定期的な運動を心がけることが重要です。人工甘味料に頼りすぎることのなく、自然な甘味料を味わうことも大切です。

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