トレーニング理論
2023.11.12
▶プリン体は体内で生成される物質であり、エネルギー源として直接使用されるものではありません。プリン体は細胞の中に元から存在し、DNAやRNAの構成要素で、『核酸』とよばれる物質の主成分です。また、動物や植物の食品にも含まれています。
▶身体の細胞が古くなり死滅すると、細胞の核である『核酸』からプリン体が放出されます。
▶名前の由来は、デザートのプリンとは全く関係がありません。
『pure(純粋な)』『uric(尿酸)』を組み合わせて『purine(プリン)』と名付けられました。
デザートのプリンは、『pudding(プディング)』なので全くの別物です。因みにデザートのプリンにプリン体は殆ど含まれていません。
▶尿酸はプリン体が肝臓で代謝された後の最終代謝産物で、通常は尿として体外に排泄されます。しかし、尿酸が多くなり過ぎると血液の中に尿酸がたまって高尿酸血症を起こすことがあります。
▶尿酸と尿(おしっこ)は異なるものです。尿酸は、プリン体の分解から生成された最終代謝産物です。一方、尿(おしっこ)は体液の形での人間の排出物で、尿酸だけでなく、尿素などの老廃物も含まれています。尿酸と尿素は、どちらも体内の代謝産物ですが、生成される過程と機能が異なります。
▶尿酸と糖尿病の『尿』とも異なります。糖尿病の尿は血糖値が高い状態が続くと腎臓で糖が再吸収されずに尿素に多く等が残った状態で排出されるもので、尿酸とは別になります。
尿酸はプリン体が分解されることによって作られる最終代謝産物です。下記のように、体内での生成と食べ物による摂取で蓄積されます。
プリン体は細胞のDNAや核酸に含まれる
古い細胞が死滅する時に核酸からプリン体が放出される
このプリン体が分解されて尿酸が作られる
ATP(アデノシン三リン酸)からプリン体が放出される
激しい運動→ATP大量放出→プリン体放出→分解されて尿酸になる
強度の低い運動や有酸素はプリン体が放出されにくい
細胞が凝縮された食べ物はプリン体が多い
レバーなどの内臓、魚卵、干物など細胞が凝縮されて詰まったものに多い
食べ物由来の尿酸は20%。残り80%は新陳代謝や運動によって体内で生成されたもの
プリン体は、私たちの体内で常に生成されています。これは、細胞の中に元から存在し、細胞の代謝や増殖などに使われる「核酸」と呼ばれる物質の主成分です。また、食事から摂取したプリン体も体内で利用されます。
高尿酸血症とは、血中尿酸値が7mg/dL以上と定義されています。このくらいに血中の尿酸値が上昇すると、疼痛や機能障害を起こします。これを『痛風』といいます。痛風性関節炎などの症状は、高尿酸血症による尿酸結晶の関節内での蓄積に起因します。
▶足の親指の付け根に発症しやすい。その他に肘・膝・手指の関節の発赤、腫脹、発熱、疼痛といった炎症が見られます。血液検査では白血球、CRP(C-反応性蛋白質)が上昇します。また、関節液中に針状の尿酸塩結晶が見られます。
▶尿細管に尿酸塩が沈着することで、再吸収が低下し、その結果、尿比重が低下します。(尿が薄くなります)
▶痛風腎は、高尿酸血症が原因で尿酸が腎臓に堆積し、尿酸結晶の形成と尿酸排泄の障害を引き起こす疾患です。これにより、尿が薄くなり、尿酸結晶が尿路に影響を及ぼす可能性があります。
尿酸は、全身の血液中に存在しています。尿酸はプリン体を分解した最終代謝産物です。そのプリン体は、下記の経由で放出されます。
➀体内でプリン体を放出(細胞の核酸から放出されたプリン体が分解されて尿酸になる)
②体内でプリン体を放出(激しい運動によるATP消費の際にプリン体を放出)
③体外から摂取(プリン体の多い食事の摂取)。
その一方で、尿酸は大部分は尿と一緒に体外へ排出されます。なので尿酸の排出量が減る。つまりおしっこが減ると血中尿酸値が高くなります。
血中尿酸値は、プリン体の生成=尿酸値が増える。若しくは尿の減少=尿酸の排出量が減る。の両方が起こることにより高まります。
尿酸の量が増える理由
▶大量の飲酒、激しい運動(ATP大量消費増加)、肥満・がん・白血病・ストレス(細胞が壊れる)、プリン体の多い食事、暴飲暴食、遺伝
尿酸の排出量が減る理由
▶薬剤による副作用、腎機能障害、水分不足
やるべきこと
▶暴飲暴食を控えて、適切な量のアルコール摂取、プリン体が多い食べ物を控えましょう。
▶激しい運動を避け、ウォーキングや水泳などの有酸素運動から始めて、運動習慣を身に付けましょう。
▶ストレスを溜めないようにしましょう
▶定期的な医療機関への受診を行いましょう。
定期検診や人間ドッグで血液検査、尿検査を行うと思います。この時に尿酸値を調べてもらいましょう。
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