2023.09.21
以前は3大栄養素、5大栄養素など言われていました。たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの5つです。”5大”といわれると、上記5つ以外の栄養素は基本的に不要のように聞こえますが、近年の研究によって、5大栄養素以外にも身体にとって大事な栄養素が多々あることが分かってきました。現在では”8代栄養素”とも言われています。おそらくですが、将来的には”10代栄養素”とか、”12大栄養素”とか、どんどん増えていくかと思っております。
下記は、8大栄養素をまとめたものです。
記
➀たんぱく質:「Protein」(肉・魚・卵・納豆・プロテイン)
→基礎代謝の向上、筋肉・臓器・ホルモンを作る。体内で”アミノ酸”に分解されます。分解されたアミノ酸にも。”必須アミノ酸”や”非必須アミノ酸”などに分類されます。身体を大きくしたい方も、ダイエットをしたい方も、たんぱく質の摂取は必須になります。たんぱく質を摂取することなしにダイエットや筋肉増強が成功することはすることはまず考えられません。
②脂質:「Fat」(油・ナッツ類・ばら肉・マグロ・サバ)
→エネルギーの保存(中性脂肪)、内臓保護、断熱作用、脂溶性ビタミンの媒体、必須脂肪酸の摂取源(筋肉の成長になるテストステロンの合成)。分解時はグリセロールと脂肪酸になります。内臓脂肪によるポッコリお腹や、二の腕・太もも周りの皮下脂肪は全てこの中性脂肪によるものです。ダイエットというのは、いかに中性脂肪を削ぎ落し、筋肉を維持するかが重要になります。
③炭水化物:「Carbohydrate」(米・パン・果物・砂糖)
→身体を動かすエネルギー源になります。分解されると、糖質と食物繊維になります。糖質制限のダイエットをする場合、この糖質の摂取量を極力減らし、代わりに脂質の摂取を増やすことになります。仮に炭水化物を一切取らなくても、脂質とタンパク質をしっかり摂れれば餓死することはありません。
④ビタミン
→水溶性ビタミン(ビタミンB、C)と脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)に分かれます。
水溶性ビタミンは、水に溶けるのでおしっこと一緒に体に排出されます。もしマルチビタミンなどのビタミン剤を取るのであれば、3回に分けてバランスよく飲むことをお勧めいたします。
脂溶性ビタミンは、ビタミンA・D・E・Kを体に摂取した際の吸収に関わってきますので、脂質を全く摂らないのはお勧めしません。
⑤ミネラル
→体内で必要な微量の無機物質
⑥食物繊維
→不溶性食物繊維(ごぼう、豆類、キノコ類、イモ)と水溶性食物繊維(こんにゃく、オクラ、モロヘイヤ、海藻、納豆)に分かれます。
不溶性食物繊維はパサパサ系の食材に多いです。便のかさを増すのに必要です。また、便の量を増やして体外に排出してくれるので、体内にある毒素や菌などを体外に出してくれます。そういった意味では免疫力の低下を防いでくれるとも言えます。
水溶性職ボツ繊維は、粘々系の食材に多いです。血糖値をコントロールする役割があり、炭水化物の食品を食べる前に摂取することで脂肪がつきにくくなります。また、腸内をツルツルにしてくれるので便秘の改善にも繋がります。
⑦フィトケミカル(トマトのリコピン、ブルーベリーのアントシアニン、赤ワインのポリフェノール、トウモロコシのルテイン)→植物中に含まれエル化合物。色素、香り、辛味、ねばねばなどの成分。抗酸化作用。抗酸化作用というのは、文字通り酸素(活性酸素)を除いてくれる働きがあります。活性酸素は身体へのストレスによって増大して身体にダメージを与える物質です。抗酸化作用ものを摂取することで筋トレした後の筋肉へのダメージ(筋肉痛)を軽減したり、老化防止にもなります。意識しないと不足しがちなので、意識して食べていきたいです。
⑧水→不足すると体内における様々な反応が起こしにくくなります。トレーナーの勤務の経験上、不足している方が多い印象です。こちらも意識的に摂取していきたいです。