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トレーニング理論

頻尿と改善エクササイズ

2023.11.11

頻尿とは

頻尿とは、排尿の量ではなく回数が多いことです。1日ごとの排尿回数をメモして頂き、1日に8回を超えていて頻尿だと感じたなら専門の医療機関の受診をお勧めいたします。

原因

▶前立腺肥大症
 ・前立腺が大きくなり尿道を圧迫することで尿の流れを妨げることがあります。

▶尿路感染症
 ・細菌による感染症が尿道や膀胱に炎症を引き起こし、頻尿や排尿時の痛みを引き起こすことがあります。

▶膀胱炎
 ・尿を溜める臓器である膀胱に炎症が起こった状態をいいます。
▶糖尿病
 ・高血糖状態が尿を増やすことがあり、糖尿病の方は頻尿の症状を経験することがあります。適切な糖尿病管理が必要です。

▶膀胱周りの筋肉の弱化
 ・膀胱の筋肉が弱まると、尿のコントロールが難しくなり、頻尿の症状が現れることがあります。膀胱周りの筋肉の強化運動や生活習慣の改善が症状を改善することがあります。

▶生理学的違い
 ・女性は男性よりも尿道が短いために尿が排泄されるまでの距離が短いことから、尿が膀胱から排出されるまでの時間が短縮し、頻尿の症状を引き起こすことがあります。

▶解剖学的違い
 ・女性の膀胱は男性よりも膀胱の位置が異なり、子宮や卵巣に近接していることがあります。これにより女性では膀胱に圧力がかかることが多く、頻尿の原因となることがあります。

▶女性ではホルモンバランス、月経周期、妊娠、出産など、生殖器に関連する出来事が頻尿を引き起こすことがあります。妊娠中や出産後では膀胱に圧力がかかりやすく、頻尿が起こりやすくなります。

※上記以外にも、更年期、膀胱の機能低下、水分の過剰摂取などが頻尿の原因になることがあります。

※頻尿の原因や治療法は個人によって異なります。頻尿の症状が持続する場合、医師に相談することが大切です。

頻尿の対処法
先ずは受診

頻尿かな?と感じた場合は先ずは専門の医療機関への受診をお勧めします。専門医の指示のもと検査してください。その結果、膀胱や骨盤底筋群などの筋力低下によるものでしたらエクササイズを行いましょう。

運動と食事療法

次に述べるエクササイズは頻尿の改善効果が期待できますが、直ぐに効果を発揮するわけではなく、継続的に行う必要があります。また、全ての人に次のエクササイズが必ず効果が出るとは言えないので、もし効果がなければ医療機関にご相談ください。

1.骨盤底筋のトレーニング:
 →ケーゲル体操:骨盤底筋を収縮させるエクササイズです。骨盤底筋は膀胱のサポートに重要な筋肉で、強化することによって尿のコントロールが改善されることがあります。

2.腹筋と背筋の強化:
 →腹筋と背筋を鍛えることで、体のコアを強化し、腰周りの筋肉をサポートします。これにより、膀胱への圧力を軽減できます。具体的には、プランク、レッグレイズ、バックエクステンションなどの運動を取り入れることを勧めます。

3.お尻周りの強化:
 →クラムシェル、ヒップリフト、ヒップアブダクションは、骨盤周りの筋肉を強化し、腰や骨盤の安定性を高めるのに役立ちます。

4.スクワット
 →骨盤底筋を含めた、下半身全体を鍛えます。筋肉を鍛えるとともに骨盤周りの血流の改善も期待できます。

5.適切な水分摂取
 →過剰な水分摂取は頻尿を引き起こすことがあるため、適切な水分摂取を勧めます。夜間の水分摂取を制限することで、夜間の頻尿を軽減できるかもしれません。

6.刺激物の飲料を避ける:
 →(カフェインやアルコール)の摂取を制限することが、頻尿の改善に役立つことがあります。

7.食物繊維を積極的に摂る:
 →便秘が続くと腸内に便が滞り、膀胱に圧力をかけることがあり、これが頻尿の原因になることがあります。食物繊維は腸内で水分を吸収し、便のかさを増やし、腸の運動を助ける役割を果たします。適切な食物繊維摂取によって、便が柔らかく滑らかになり、排便がスムーズに行われるため、便秘を予防または改善するのに役立ちます

8.血流の改善:
 →膀胱は適切な血液供給が必要な臓器です。良好な血流が維持されない場合、膀胱の正常な機能が妨げられる可能性があります。膀胱の血流不足は、膀胱の筋肉や粘膜に問題を引き起こす可能性があり、頻尿の原因となることがあります。血行を改善する運動や食事の変更は、一部の場合に頻尿の症状を軽減することがあるかもしれません。運動は血液の循環を改善し、体内の酸素供給を増加させる助けになります。

8.青竹ふみ:
 足裏に圧力をかけて血行を促進するための方法です。青竹ふみが血行を促進し、筋肉のリラクセーションを助けることは可能ですが、個々の頻尿の原因による改善については科学的な証拠が不足しています。効果は断定できませんが、試してみる価値はあると思います。

9.マグネシウムの摂取:
 →ゴマ、クルミ、にんにく、しょうがに比較的多く含まれています。マグネシウムは体内の様々な生化学的プロセスに関与し、筋肉や神経の正常な機能、骨の健康、血圧の調節などに重要です。頻尿の改善においても、マグネシウムが健康に寄与する可能性があります。

骨盤底筋群を鍛える
ケーゲル体操

ケーゲル体操は、骨盤底筋を強化するための筋力トレーニングの一種です。これらの筋肉は骨盤底に位置し、膀胱、直腸、および子宮をサポートし、尿のコントロール、性的機能、および骨盤の安定性に重要な役割を果たしています。

ケーゲル体操の主な目的は、骨盤底筋を強化して、以下のような問題を改善または予防することです:

  1. 頻尿: 尿漏れや頻尿の症状を軽減し、膀胱のコントロールを向上させる。
  2. 尿失禁: ストレス性尿失禁(咳やくしゃみ、笑いなどの体のストレスにより尿がもれる状態)や過活動膀胱の症状を改善する。
  3. 妊娠中と出産後の体のサポート: 妊娠中および出産後、骨盤底筋を強化することで、体のサポートを提供し、膀胱の圧力を軽減する。
  4. ED改善: ケーゲル体操は、性的快楽を向上させるためにも役立つことがあります。

ケーゲル体操の実行方法は次の通りです:

  1. 適切な位置を特定する: 骨盤底筋を正しく特定するために、排尿中に尿を止めてみて、その筋肉を感じてみてください。これは正しい筋肉を特定するのに役立つ手始めですが、トレーニングの一環として毎回排尿を止めることは避けましょう。
  2. リラックスした状態から始める: 腹筋や臀部の筋肉を緊張させず、骨盤底筋だけを収縮させることが重要です。
  3. 収縮とリリース: 骨盤底筋を収縮させ、それを数秒間保持してからゆっくりとリリースします。徐々に収縮とリリースの時間を増やしていくことが効果的です。
  4. 定期的なトレーニング: ケーゲル体操は定期的に行うことが重要です。

ケーゲル体操は男性と女性の両方に適しており、性別、年齢、また特定の健康状態に関係なく、骨盤底筋の強化に役立つことがあります。ただし、効果を実感するには継続的な練習が必要です。

パーソナルジム ビレッジアップ 奈良

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