トレーニング理論
2023.11.25
▶肩関節周囲炎といいます。四十肩と五十肩は同じ病態であり同じ肩関節周囲炎です。英語ではFrozen Shoulder(凍結肩)、Adhesive Capsulitis(癒着性関節包炎)とも言います。40~60代の方に多く見られます。肩の周りが炎症を起こして、可動域制限や痛みを引き起こすことで日常生活では服を着たりすることが困難になります。また、片方の腕だけに症状が起こるというのも特徴の一つです。
▶回復するまで1年~1年半ほどかかり、自然治癒することもあります。
▶40~50代の女性に多い石灰沈着性腱板炎は、五十肩とは異なる疾患であり、症状や治療法も異なります。石灰沈着性腱板炎は、肩関節腱板にカルシウムが沈着し、痛みを引き起こす症状です。
▶肩関節腱板の損傷による痛みの可能性もある為、専門の医療機関を受診して診断してもらうようにしましょう。
▶炎症を起こしてる時は、基本的には安静にしておきます。
▶痛みが和らいで来たら、ストレッチや、アイロン体操(コッドマン体操)をするなどして徐々に関節の可動域を増やしていきましょう。自身で行うと痛くて難しい場合は、専門家に受診をして、完全に脱力した状態で上腕を動かしてもらう等の他動運動やパッシブストレッチ(受動的ストレッチ)を受けましょう。
▶この段階でのリハビリを頑張るか辞めるかで、症状が改善するか固定になってしまうかが分かれてしまいます。
殆ど痛みが無くなったらストレッチや軽いトレーニングをしてみましょう。
五十肩の原因は完全には解明されていませんが、年齢、性別、特定の健康状態(例えば糖尿病)、運動不足や姿勢不良などが関連していると考えられています。しかし、これらの要素が全ての人に当てはまるわけではなく、五十肩を発症する具体的な原因は個々の生活習慣や健康状態によるところが大きいです。
▶肩関節周囲・肩甲骨周囲の筋肉にストレッチでアプローチすることで、拘縮した筋肉を緩めて可動域を徐々に増やしていきます。
▶三角筋等のアウターマッスル、棘上筋等のインナーマッスルのトレーニング。
▶コッドマン体操もお勧め
▶コッドマン体操は、肩関節を柔らかくし、痛みを緩和するための体操です。
この体操のメリットは、肩関節を円滑に動かすことで硬くなった関節組織(関節包や肩関節腱板)をストレッチして、肩甲骨周りと上腕骨周りを円滑にします。
また、棘上筋に負担のかからないポジションでの運動になります。腕の重さや軽い重りの重さを利用し、軽く肩関節をけん引することで関節包をストレッチします。これにより烏口肩峰(うこうけんぽう)アーチの下で上腕骨大結節のスムーズな運動を行うことが出来ます。
※自己流で行うのではなく、専門機関の指導の下で行うことをお勧めいたします。
▶猫背や円背などを改善し、正しい姿勢を保つことで上腕骨がスムーズに動きやすくする。
▶特に胸椎の伸展や回旋に関する柔軟性を伸ばす。
【具体的な種目】
・キャットドック
・オープンチェスト
・ソラシックツイスト
・ストレッチポール
・フォームローラー
▶温熱療法やステロイド薬の使用などがあります。
五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の周りが炎症を起こし、可動域制限や痛みを引き起こす病態です。四十肩も五十肩も、どちらも同じ病態を指します。石灰沈着性腱板炎は、五十肩とは異なる疾患であり、症状や治療法も異なります。五十肩の改善方法としては、ストレッチやトレーニングが有効ですが、それらは専門家の指導の下で行うことが重要です。また、痛みが強い場合や自己判断での改善が難しい場合は、医療機関を受診することをお勧めします。五十肩の原因は完全には解明されていませんが、年齢、性別、特定の健康状態(例えば糖尿病)、運動不足や姿勢不良などが関連していると考えられています。
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